グライドパスって何?
グライドパスを「年を取るにつれて株の割合を少しずつ下げていく下りの道筋」で説明。飛行機の着陸イメージ。年齢で株を減らす経路・ターゲットデートファンドが自動でやる・一気にじゃなく少しずつ、の3点だけ。100-年齢ルールの正体も。
この記事の楽しみ方
1行で答えると
グライドパスは、**年を取るにつれて、株(リスク資産)の割合を少しずつ下げていく「下りの道筋」**のこと。
英語の glide は「滑空(かっくう)」。飛行機が着陸に向けて、ゆっくり高度を下げていくイメージなんだ。
身近な例えで言うと
飛行機の着陸を思い浮かべてほしい。
着陸するとき、いきなり急降下したら危ない。パイロットは、長い距離をかけて少しずつ高度を下げて、なめらかに地面に近づける。
投資の「高度」が、株の割合。若いうちは高く飛んで(株多め)、引退が近づくにつれて、何年もかけてゆっくり高度を下げる(株を減らす)。これがグライドパス。
ポイントは「急降下しない」こと。引退の直前に一気に株を売る、みたいな急ハンドルが、いちばん危ないんだ。
3つの特徴(これだけ覚えておけば動ける)
① 年齢とともに株を減らす「経路」
若い時期は、暴落しても回復を待つ時間がある。だから株を多めに持てる。
でも引退が近づくと、暴落から戻る時間が短くなる。そこで 株を少しずつ減らして、値動きの小さい資産(債券・現金)を増やす。この「いつ・どれくらい減らすか」の道筋がグライドパス。
② ターゲットデートファンドが自動でやってくれる
「ターゲットデートファンド」という商品は、このグライドパスを 自動で実行してくれる。
「2065年向け」みたいに引退予定の年を選んで1本買っておくと、運用会社が年齢に合わせて株の比率を勝手に下げてくれる。たとえば米バンガードの設計では、若い頃は株式 約90% → 65歳で 約50% → 72歳で 約30%、という具合に下げていく(2022年時点の設計例)。
③ 一気にじゃなく、少しずつ
いちばん大事なのがこれ。引退直前に一気に株を売るのは危険。
売ったタイミングがたまたま底値だと、その後の回復に乗れず、ダメージが大きい。だから「15年かけて少しずつ」みたいに、時間をかけて減らす。急がない。
どこで使われているか
- ターゲットデートファンド:グライドパスを商品化したもの
- 退職に向けた出口設計:何歳から株を減らすか
- 「100-年齢」ルール:グライドパスをすごく簡単にした目安(後述)
混同しやすい用語との違い
「リバランス」との違い
リバランスは、決めた比率が値動きでズレたとき、元の比率に戻す作業。比率の「目標」は変えない。
グライドパスは、年齢とともに 目標の比率そのものを動かしていく。「戻す」のがリバランス、「目標を下げていく」のがグライドパス。
「100-年齢ルール」との関係
「株式の割合 = 100 − 年齢」(30歳なら70%、60歳なら40%)という古い目安は、グライドパスをすごく単純にしたもの。
最近は長生き・低金利を背景に「110 − 年齢」「120 − 年齢」に直す説もある。あくまで目安で、絶対の正解ではない。
まとめ
グライドパス = 年を取るにつれて株を少しずつ減らす、下りの道筋。
- 年齢とともに株を減らす経路
- ターゲットデートファンドが自動でやる
- 一気にじゃなく、少しずつ(急降下は危険)
「何歳から・どれくらい」の具体は人それぞれだけど、「急がない」という原則はみんな共通なんだ。
ここから先の話
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