オルカンと S&P500、何が違う?
オルカン(全世界)と S&P500(米国)の違いを「世界全部入り」と「米国だけ入り」で説明。中身の範囲・米国比率・どっちが正解か、の3点だけ。
1行で答えると
- オルカン = 全世界の主要な会社をひとまとめにしたもの
- S&P500 = 米国の主要500社をひとまとめにしたもの
両方とも、たくさんの会社に分散して買う インデックスファンド のこと。
身近な例えで言うと
スーパーの福袋に例えると:
- オルカンの福袋 = 世界中の有名スーパーから、人気商品を全部入りで詰め込んだやつ
- S&P500 の福袋 = 米国の有名スーパーから、人気商品500品を詰め込んだやつ
どちらも「分散」されてるけど、どこの国に賭けるか が違う。
→ そもそも「分散ってなんで大事なの?」は 分散投資って何? で解説。
3つの特徴(これだけ覚えておけば動ける)
① 中身の範囲が違う
| 項目 | オルカン | S&P500 |
|---|---|---|
| 中身の範囲 | 全世界(米国 + 欧州 + 日本 + 新興国) | 米国の500社 |
| 会社数 | 約3,000社 | 500社 |
| 国の数 | 47カ国前後 | 1カ国(米国) |
| 代表的な商品 | eMAXIS Slim 全世界株式(オール・カントリー) | eMAXIS Slim 米国株式(S&P500) |
オルカンは 「世界の経済全体」 を買う。 S&P500 は 「米国経済」 を買う。
② オルカンの中身も実は約6割が米国
ここが意外と知られてないポイント。
オルカンは「全世界」って名前だけど、中身の約60%は米国の会社。
理由は、世界経済に占める米国の比率が大きいから。Apple・Microsoft・Google・Amazon みたいな大企業は、大体米国にある。
つまり:
- オルカン = 米国 60% + 米国以外 40%
- S&P500 = 米国 100%
両方とも「米国の力に乗る」要素が大きい。S&P500 の方が、それを濃くしただけ。
③ 「どっちが正解」は誰にも分からない
両方とも「長期で見ると右肩上がりの可能性が高い」と言われてるけど、未来は誰にも分からない。
過去のデータでは:
- 過去30年は S&P500 の方が成績が良かった
- でも未来30年が同じとは限らない
判断軸は2つ:
- 米国の成長を信じる → S&P500
- 米国は強そうだけど、念のため他の国にも保険をかけたい → オルカン
これは「正解」というより 「どこに賭けたいか」の好み。両方買う、というのもアリ。
どこで使われているか
- 新NISA:両方とも主力商品(つみたて投資枠でも成長投資枠でも買える)
- iDeCo:取扱金融機関による(両方扱う会社が多い)
- eMAXIS Slim シリーズが日本では一番低コスト・人気
「オルカン or S&P500、どっちかから選べばいい」というのが、初心者向けのよく言われるアドバイス。
混同しやすい用語との違い
TOPIX や日経平均との違い
| 名前 | 中身 |
|---|---|
| オルカン | 全世界 |
| S&P500 | 米国500社 |
| TOPIX | 東証プライムの主要銘柄(日本) |
| 日経平均 | 日本の代表225社 |
日本株インデックスは、オルカンの中身としても 「日本」枠で5%くらい入ってる。だから「オルカン買ってるのに、別途 TOPIX も買う」のは中身が重なる。
NASDAQ100 との違い
NASDAQ100 = 米国のテック企業中心の100社(Apple・Microsoft・Google・Amazon・テスラ など)。
S&P500 より テック寄りで値動きが大きい。S&P500 の中身にも NASDAQ の会社は入ってるので、両方買うとテック比率が偏る。
まとめ
オルカン vs S&P500、違いはシンプル:
- オルカン = 世界全部入り(中身の60%は米国)
- S&P500 = 米国だけ
- どっちが正解かは未来次第。好みで決めていい
両方とも「分散投資」だから、1社が倒産しても影響は小さい。選んだら、あとは続けるだけ。
ここから先の話
そもそも「分散投資」って何?:
→ 分散投資って何?
なぜ「インデックスファンドが長期で強い」のか:
→ 新NISA は eMAXIS Slim 1本でいい その判断に必要な3つの計算
「eMAXIS Slim」って結局何?: